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勝手にしやがれHeyしすたー

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魅惑のトルココーヒー

 
   それはまだ独身の頃。
   うちのだんなと、おデートなんぞしてたときの話です。



魅惑のトルココーヒー




   だからまあ、8年ほど前ですね。
   だんなの実家の近くに「ぶーべ」という喫茶店がありました。
   (誤解を生む言い方ですが、たぶんまだあります)
   その喫茶店は、けっこういろいろな種類の、ストレートコーヒーがメニューに
   あり、私の好きなマンデリンもあったのですが、目を引いたのが、

   「トルココーヒー」

   なるもの。

   いったいどんなだ?と思い、とりあえずオーダー。
   すると・・・。

   うーーーむなんと言ったらいいのか??
   文章で表現するのは不可能な味なのですが、
   とにかく不思議でたまらん味が、下に絡みつき、ざらつくような・・・ああ あ、
   く、く、く、く、
   くせになるうううううう!!!!

   当時、だんなとこの喫茶店によく行き、行った時は必ず「トルココーヒー」
   でありました。
   その後結婚して、埼玉に住むようになり、少したって帰省したとき、ぶーべに
   行き、メニューも見ずに、

   「トルココーヒー」

   と、一言いうと、

   「あれねえ・・・なくなったんですよぉ・・・」

   な、な、な、なんですとおおおおおおおおお!!!!!


   だんな曰く、
   「つけるが気に入ってたから、なくなったんだよ」

   ううううう・・・。

   以来このお店には行かなくなり(その方がお店にとっては良かったか?・ 笑)、
   トルココーヒーも、忘却の彼方へと。
   数年前、ふと思い出し、どうにも気になった。

   一体全体、あの摩訶不思議な味は、豆自体が変わってるのか?抽出方法が
   特殊なのか?
   ネットで検索していろいろ調べてみると・・・。

   結論。
   かわってるのは淹れ方であった。

   トルココーヒーとは・・・、
   コーヒーの粉(深煎りの豆を極細挽き、パウダー状)を、ジェズベ
   (イブリックともいうらしい。そおねえ。小さいひしゃくみたいなもんと思っ て
   ください)に入れて、水と砂糖を適量入れ、煮出したもの。

   煮出し珈琲!!!

   んでもこの煮出し方ってのも、めんどくさく、弱火にかけ、かけ混ぜながら
   泡がたって沸騰直前になったら火から遠ざけ・・・落ち着いたら、また火にか け・・ ・。
   これを2~3回繰り返すんである。

   出来て、イブリックの中のコーヒーの粉が沈んだら、静かにカップに注ぐ。
   カップの中でも粉が残るので、沈んでから上澄みを飲むのです。

   ははあーーー。どうりで妙な味がしたわけだ。(笑)
   読んでから、あの、いつかの、舌にざらつく感覚が蘇ってきて、
   うおおおおお飲みてえええぇぇぇぇ!!!

   で、はっとなったのが、確か実家に、小さなひしゃく型の入れもんがあった
   ような・・・という記憶。
   コーヒー一杯分弱の、温めなおしなどに、たまーに使ってたような・・・ん が、
   それって自分が高校生くらいの記憶のような?? 果たして今あるか否か??

   (今年のお正月)帰ってみたら、あったああああ!!!
   聞いてみると、今、使ってないってことなので、もらって来たのでした。ふふ ふ。
   で、家で早速作ってみることに、うっふっふっふ。

   すでに(初代)ぶりえるくん1号がいたので、極細挽きなどお手の物。
   砂糖は入れずに、煮出す。
   吹き零れないようにってのが難しいし、面倒は面倒。
   でも出来たトルココーヒー!!!
   だんなと飲んでみました。

   ここここここれだああああああ!!!
   「そうだよ、この味だよ」と、だんなとノスタルジーに浸る。(?)

   で、めんどーだと言いつつ、たまに作って飲んでたのですが、この郷愁
   期間は、わずか1~2ヶ月程しか続かなかった・・・。

   ある日。

   柄の部分が、ぽきん。

   と、折れちゃったんだよーーーーーん!!! うわーーーーん。

   「イブリック、壊れちゃったよおお!!!」

   だんな「(本トの)イブリックじゃないじゃん!」

   そおおだけどさあ。うううううわーーーん!!
   まあいいかげん、年だったと思うし、仕方ないけどねえ・・・。

   いつか、銅製の、本物のイブリック、買っちゃる!!!!(淹れるの面倒だけ ど)


   (03・10・04)


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